有限な時間の中で私は恋をする

そんな朝が終わり、寮に行くまだペアを確認できてない。

たしかここの部屋。

ドアノブを回すと空いた。中に人がいるのか。

ゆっくりとドアを開け中を確認すると、ナンパくんがいた。

相手もこちらに気づいたのだろうこちらを見てあからさまに驚いている。

「なぜナンパくんがここに?」

「それはこっちにも言えるセリフだよ?」

まぁここにいるってことはこの人がペアなんだろう。まぁ誰でもいいがこの人か....。

とりあえず中に入り部屋を確認する。別に広くもなく、狭くもない普通の部屋だな。
寝るところはロフトか。

とりあえず私の荷物が置いてあるから部屋は間違ってはいない。

「とりあえず座りなよ」

私は彼の前で正座する。

「とりあえず名前教えとくな、俺は浅葱
蒼生(あさぎ あおい)よろしく」

「どうも、私は白藍陽葵(しらあい ひまり)です。」

「陽葵ちゃんって言うんだね可愛いね。」

「それはどうも、浅葱くん」

「俺のことは蒼生って呼んでくれていいのに」

「いえ、結構です。ナンパくんって呼びましょうか?」

「浅葱くんでいいです.......。」

とりあえず部屋の片付けをしよう。

そう思い2人で片付けをはじめた。

「そういえば陽葵ちゃんってなんでこの高校来たの?」

「親に言われたから」

蒼生はとても驚いた顔をしている。

「親に言われたから、この高校きたの?」

「そう、別に社長になりたいわけでもない、ゴールデンカップルになりたいわけでもない、運命の人を探してたわけでもない。」

「そっかー」

会話が途切れた。まぁ無理に話そうとは思わないけど。

「俺のことは聞かなくていいの?」

「別に興味無い。話したければどうぞ」

冷たい言葉しか出でこない。もっと優しい言い方はないのか、考えても口からは冷気を発する言葉しか出てこない。

だが、浅葱くんは特に気にする様子もなく、自分の話をする。

「俺はねー可愛い子が多そうだからきたんだー」

発言がクズだな。

「制服可愛いし、しかも入学したらかわいい婚約者できるんだよ!最高じゃん!」

「かわいい婚約者じゃなくてすみませんね」

浅葱くんはキョトンとしてる。私はなにがおかしなことを言っただろうか。

「何言ってるの?女の子はどんな子だろうと可愛いよ?」

「え?」

「え?」

こんな人この世の中にいるんだな。

この人は私じゃなくて、もっと素直に言葉を受け取る人と、ペアになれれば幸せだっただろうに。