「北川くん!ごめん、おまたせ!」

悠「大丈夫。全然待ってないよ!むしろ走らせちゃってごめんね。」

「楽しみすぎて走っちゃった笑笑」

悠「お、俺もすごい楽しみだった!」

「だよね!?いやあ、まさかクリスマスと被ると思わなかったなあ」

悠「な。」

「ほんと好きでさ!まさか北川くんも好きだったなんて知らなかったよ~
知ってたら絶対もっと前からいっぱい喋ってたよね!」

悠「俺は、(○○と出かけるために好きって言ったなんて言えない)学校だとタイプ違うもんね笑笑」

「もうさ、北川くんってすごい人気者じゃん?私とは全然違うというか」

悠「そんなことないよ!○○ちゃんだって友達いいっぱいで、いつも笑ってるじゃん!」

「そうかな?へへっ嬉しいありがと!」

悠(笑った顔も可愛い!!写真撮りたい~)「あ、ねえねえ。話変わっちゃうんだけどさ、せっかくクリスマスだし帰りにイルミネーション見てかない?」

「いいね!もうみんな彼氏とデートでさ~笑 幸せオーラ全開で羨ましかったなあ」

悠「○○は彼氏作らないの?」

「彼氏というか好きな人が今いないんだよね。強いて言うなら推し?」

悠(まじか…今日告らない方がいいかな…でももっと距離を縮めたい、、あーどうしよ)「推しか~。いいよね、推し。」

「そういう北川くんは、モテるのにどうして彼女作らないの?」

悠(きみが好きだから。なんて言えない)「んー、なんででしょう?当ててみてよ笑笑」

「えー?わかんないよー笑笑じゃあ着くまで頑張って考えるね笑笑」

悠「もし、、当てられたら…」

「当てられたら…?」

悠「今日、何か1つ奢ってあげる」

「まじで!?まって、ガチで考えていい!?絶対当てる!」

悠「ははっ笑笑頑張って」

悠「そういえば○○ちゃんは今日行くとこで何が1番好きなの?」

「うーん、なんて難しい質問…。私はね、チーズケーキかなあ。あ!ベイクドね!そういう北川くんは?」

悠「んー俺はね、なんだろ笑笑チョコ系かなあ。無難にチョコケーキとかフォンダンショコラとかかな。
でも、ベイクドもすげえ好き!あと和菓子も!」

「チョコ系か…。絶対食べちゃうよね!あーもう楽しみ~
早く着かないかなあ」

悠「あと徒歩15分くらいだって。」

「楽しみが近づいてくるぜ!笑笑」

ブーブー

悠「あ、ごめん。電話だ。」

「出て出て」

悠「ありがと。」

悠「厚治?どした?」

厚「おう、今平気か?」

悠「あーちょっと待ってな
「○○ちゃんごめん、ちょっとその辺見てて」
おー、もう大丈夫!」

厚「クリスマスなのに悪い。」

悠「いいって。気にすんな
んで、どうした?」

厚「今…彼女と出かけてるんだけど、うまく接せられなくて、お前ならどうするかなって」

悠「俺の意見?」

厚「だって今日も彼女とデートだろ?
恋愛の事聞けんのお前くらいだから」

悠「彼女は今どこいんの?」

厚「トイレ」

悠「ふーん。まあ、俺からアドバイスできることは1つだな。
厚治は厚治らしくいればいい」

厚「俺らしく?」

悠「だって俺、お前のこと好きだぜ?」

厚「は?」

悠「変な意味とかじゃなくて、お前はいつだって流されたりしないで自分の気持ちがあるだろ?
そういうお前だからずっと友達だし、好きなんだよ。
彼女だって同じだろ」

厚「俺らしく…そっか、わかったよ。
悠仁ありがとな!」

悠「メリークリスマス!」

厚「また言うのかよ笑笑」

悠「厚治知らねえの?
メリークリスマスって良いクリスマスをって意味なんだよ
だから彼女と楽しめよ。
厚治、、メリークリスマス!」

厚「…ほんと色々知ってるよな。
ありがとな!!
悠仁もメリークリスマス!」

悠「さんきゅ。」

厚「てかお前は今日何してんの?」

悠「えーえっとな、小さい声で言うぞ。」

厚「お、おう?」

悠「好きなことケーキ食べに行く。今日告る予定。」

厚「この間言ってた○○ちゃんか!がんばれよ!」

悠「おう。」

プツッ

悠「○○ちゃん、ごめんお待たせ。」

「電話、岩沢くん?」

悠「え、厚治の事知ってんの?」

「だって北川くん、岩沢君の事たまに教えてくれてたじゃん」

悠「無意識すぎた笑笑」

「それだけ好きなんだね。じゃ、行こ!」

悠「恥ず。」

「なんか言った?」

悠「楽しみだなって!」

「私も~」

悠「あ、あれじゃない?」

「あったー!ついた!」

店「いらっしゃいませー」

悠「2人です」

店「こちらのお席でよろしいでしょうか?」

「はい」

店「ご注文がお決まりの際にまた…」

悠「あ、今日から始まるこれを」

店「お客様申し訳ありません。こちらのものは本日からではなく1月25日からとなっております。
一度間違えて12月25日スタートという告知をしてしまったんですが、その後訂正して1月からとなっております。」

「え。まじか。」

悠「完璧に見落とした笑笑」

「私も楽しみすぎて見落とした笑笑」

店「申し訳ありません。」

悠「あ、いえ。僕らが悪いので。そしたら考えて注文します。」

店「ありがとうございます。」

「ある意味、運命だよね」

悠「運命?」

「だって、今月も来月もケーキ食べに来られるじゃん!
しかも北川くんと語れるし!」

悠「え、また俺と来てくれんの?」

「やだ?」

悠「嫌なわけない!」

「やった!約束」

悠「うん、約束」

「って注文どうしよ」

悠「さっきのやつ逆で頼まない?」

「さっきのやつ?」

悠「俺がベイクドで○○ちゃんがフォンダンショコラ」

「いいね!そうしよ」

悠「すいませーん。ベイクドチーズケーキ1つとフォンダンショコラ1つください。」

店「お飲み物はいかがなさいますか?」

悠「俺は…カフェオレで」

「じゃあ私、ココアで。」

店「かしこまりました。少々お待ちください」

「楽しみだなー。この空間がもう幸せだもん」

悠「○○ちゃんも幸せオーラにじみ出てるよ。そういえば、さっきの質問の答えわかった?」

「ごめんなさい、忘れてました笑笑」

悠「実は俺も今思い出した笑笑
答えは後で教えてあげる。」

店「お待たせいたしました。ベイクドチーズケーキとフォンダンショコラとカフェオレとココアでございます。」

「おいしそー!いただきます!、、、んまあ幸せすぎる」

悠「いただきます。ほんとおいしいな…き、(きみと食べるともっとおいしいなんて言ったら変だよな)」

「ん?何か言いかけた?」

悠「んーん。おいしいなあって」

「ね!いつもチーズケーキ頼んじゃうから北川くんがさっき提案してくれて嬉しかったし、普段あんまり食べないのを食べるから尚更おいしい」

悠「俺も久々にチーズケーキ食べれて幸せだ」

「北川くんって結構、、、」

悠「ん?」

「あ、ううん。なんでもない」

悠「言わないの?じゃあさっきの問題当てても奢らないよ?笑笑」

「うーん…うーん…別に奢って欲しいわけじゃないんだよ…
ただ答えを知りたいだけで、、でもさっきの言いかけたの気になる?」

悠「すごく」

「北川くんって想像してた人と違ったの!」

悠「え、想像してた人…?」

「私の中の北川くんは、すごく人気者だし、幸せとかもっと大きいものだと思ってたから結構小さな幸せを積み重ねていく人なんだな。って思ったの!」

悠「え、あ…あはははは笑笑
なんだ、そんなことか」

「そんなこと?」

悠「俺ね、好きな人と何かをするってことが全部幸せなんだ。
恋愛だけじゃなくて友達でも家族でも。
友達とバスケしたり、さっきみたいに電話したり、〇〇ちゃんとケーキ食べに来れたり。
今できてる1つ1つのことが全部すごく幸せで仕方ないんだ!」

「北川くん…すっごいいい笑顔!」

悠「へへ笑笑」

「って話してたら全部食べちゃってたね笑笑
そろそろ出よっか?」

悠「そうだね。あ、でもその前に。
答え考えた?」

「うん!多分当てられる!」

悠「お。それじゃあ答えをどうぞ!笑笑」

「北川くんは彼女を作るよりも友達といる方が楽しいから!でしょ?」

悠「うーん、まあそれもあるけど。違うかな笑笑」

「そっかあ、、。じゃあ答えはいつか聞く!絶対!笑笑」

悠「楽しみにしててよ」

「うん!じゃあお会計行こ!
って、伝票どこ?」

悠「ごめん笑笑 実はさっきトイレ行った時のこっそり払っちゃった笑笑」

「え!いいよ、払うよ!いくらだった?」

悠「内緒〜笑笑」

「いやいや教えてよ笑笑」

悠「もう忘れちゃった笑笑」

「絶対嘘だ!」

悠「さ、どうでしょ笑笑」

「ほんと申し訳ないからさ、、」

悠「じゃあ代わりにひとつお願い聞いてほしい」

「お願い?私にできることなら」

悠「イルミネーションの場所で俺に少し時間くれない?」

「えっと、どっか見に行きたいお店があるってこと?」

悠「いや、そういうのじゃなくてさ、、えっと…」

「とりあえず時間が必要なんだね?わかった!」

悠「ありがと!」

「じゃあ…出よっか」

悠「おう」

店「ありがとうございましたー。」

「おいしかったね!また来よーっと」

悠「そん時はさ、俺と、、、」

「ん?何か言った?」

悠「んーん!恋人多いなって笑笑」

「ねー!私にはいつ彼氏ができるのでしょうか笑笑」

悠「○○ちゃんはさ、告白に理想とかあるの?」

「えー笑笑 女子同士ではそういう話するけど男子に言うのは恥ずかしいわ笑笑」

悠「じゃあ俺も言うから笑笑 お互い言おうぜ笑笑」

「おっけ笑笑 どっち先にする?」

悠「じゃ、俺で笑笑
俺はさりげなく言われたりしたら照れるかな笑笑」

「へぇー!さりげなくか!
じゃあ私も告ることがあったらさりげなく言ってみよっかな笑笑」

悠「そんなチャンスないって言ったら?」

「え?」

悠「なーんて。○○ちゃんは可愛いから男子の方から告ってくるよ笑笑」

「いやー、それはないから笑笑
じゃあ次は私だね。私は…会って直接がいいな。」

悠「直接?それだけ?」

「それだけ?って笑笑
うん、、、まあ笑笑恥ずかしいから言わない笑笑」

悠「えーお願い笑笑(君の理想を叶えるのは僕だけでいたい…)」

「えっと…お花が欲しい…」

悠「花?」

「もうこの話は終わり!笑笑 恥ずかしい笑笑」

悠「可愛いのに。」(ボソッ)

「そういえば、どこのイルミネーションに行くの?」

悠「もうすぐそこだよ!曲がったらすぐ!」

「楽しみだね~」

悠「な。(緊張する…)」

「今16時45分。あ、北川くん時間って?今でいい?」

悠「いや、、俺ちょっと一瞬行きたいお店があって。17時20分にここで集合でもいい?」

「あ、うん。わかった」

悠「じゃあ後で!
(17時20分にはイルミネーションが点灯してるはず。花屋…どこだ…)」

「(17時20分まで大体35分…何してよ。あ、、)

悠「すいません!花が欲しいんですけど!」

店「どういったお花をお探しですか?」

悠「えっと…これから…告白するんですけど、、その子の告白の理想がお花が欲しいらしくて」

店「なるほど!そしたら赤のチューリップの12本にしますか?」

悠「チューリップ?こういうときってバラじゃ…?」

店「バラも人気ですが、チューリップも人気なんですよ。
赤のチューリップには「恋の告白」という意味があり、12本だと「恋人や奥さんになって」という意味があるんですよ。」

悠「そうなんだ…じゃあそれでお願いします!」

店「お任せください!」

5分後

店「お待たせしました。いかがですか?」

悠「かわいいです!ありがとうございます!
金額は、、えっと」

店「1350円です。」

悠「これで!」

店「ちょうどお預かりいたします。頑張ってください!」

悠「ありがとうございます!」