あと、数センチの距離。

 っ、え?




 ドキドキ……してくれてるの?





 嘘っ……。




「ドキドキしてるってこと……?」




「おう……」




 ……どうしよう。ほんとにどうしよう。





 嬉しい……。





「あたしのこと、意識してくれてないのかと……」




「今日の星出、なんかいつもと違って……女だって意識すればするほど恥ずくなって……」



 意識してくれてるっ……。





「もう、ほんと無理……」




 「……倉下に告白した時くらいドキドキしてるし……」と言っている虹叶。