「だから俺は如月とは……」

「如月さんと、じゃなくても。

……誰かと。」

誰でもいい。

私よりも上、なんて沢山いる。

私達は目的も、目指す所も……バラバラ。

「こんな……融通の効かない、
物分り悪い女じゃなくてもっと
楽にゴールデンカップルを目指せる子と
なりなよ…今ならまだ間に合……」

「はいはーい♡」

その時だ。

突然、校内に呑気な声が響き渡った。

放送だ。