ズキ……

「……んだよこれ。」

地面に投げ捨てられた紙クズを
泣きながら拾うあいつの背中は
小刻みに震えていた。

そしてそんな姿に俺は
自分の胸にズキズキと痛みを覚えた。

((待ってー!!!ちょっとー!
誰かーっ!それ取ってー!!))…

「……」

あの絵……

泣くほど大切なもんだったのかよ……。