「うーん。」


目を開けると、そこには白い天井しかなかった。

ふと、人の気配を感じ、隣を見ると俺の母親と父親、そして心愛(ここな)のお母さんとお父さんが泣きながら、俺の事をじっと見ていた。


あ、そうだった俺は―――。


「あの!ここ…」

俺の言葉は心愛のお母さんの言葉に遮られた。

「俊くん(しゅん)、お願い!どうか―――。」


その言葉を聞いた瞬間、俺は鈍器で殴られたような衝撃に襲われた―――。