純・情・愛・人

渋滞に翻弄されながら深夜マンションに帰り、飽きずに指輪を眺めるわたしをベッドに沈めた宗ちゃんは、いつになく容赦がなかった。

どこまでも追い詰めて牙を突き立て、幾つも痕を残す。弱いところばかりを責めては赦しを乞わせる。

『まだだ』

現実との境がなくなるほど理性を壊されて。記憶が途切れた。




身体が言うことを聞かずに、太陽が南向きになった頃ようやく布団から抜け出ると、宗ちゃんから家事禁止令を言い渡されたわたし。ご飯もデリバリーを厳命され、洗濯と軽い掃除だけはどうにか聞き入れてくれる。

普段は、泊まってもお昼過ぎには帰ってしまう宗ちゃんだった。シーツやバスタオルを干し終わり、一段落ついてリビングに戻れば、クッションを枕にソファで横になって寛いでいた。なんだか休日のダンナ様風で微笑ましい。

「宗ちゃん、今日はゆっくりでいいの?」

「ああ。明日まで羽根を伸ばさせてもらう」

子供だったら間違いなく飛び上がって喜んでいた。宗ちゃんとそんなに長く一緒にいられるなんて、百年に一度かもしれない。

「それで家事と俺のどっちが大事だ?」

すげない言い方をしながら、目の奥は甘い色の宗ちゃんだった。