本人は鑑賞にはあまり興味がないと思う。わたしが桜を見たがったり、ちょっと物寂しい庭先にテラコッタの敷石を並べて寄せ植えの鉢を飾ってみたのを、思い出してくれたのかもしれない。
宗ちゃんのそういうところが大好き。嬉しい。今日はずっと嬉しい。
「宗ちゃん」
呼ぶ声が届く、こんな些細なことさえ。
「どうした?」
目が合うだけで。
「ありがとう」
ただ嬉しい。
宗ちゃんがやんわり口角を上げ、繋ぐ掌にさっきよりも熱が籠もった。代わりに指先で抱き締め合っていた。
なだらかな丘を登り、足を止めて見渡すと、斜面一帯が広大なパッチワークのよう。白青桃赤黄。冴えた空もよく映えたに違いないけど、暮れがかりの橙や灰色がぼやける空とのコントラストも、印象深い光景だった。
渡る風も息吹も記憶に吸い込み、しばらく見入っていたら頭の上で宗ちゃんの声が。
「そのままじっとしていろ」
花びらでもくっ付いたのかと、言われるまま。
ふと後ろから手が回ってきて、何かが首許をくすぐる。髪を掬われ、気付けば、付けてきたオープンハートとは長さの違うネックレスが胸元で煌めく。
「宗ちゃん・・・?」
誕生日はまだ先だし、プレゼントされる理由の心当たりが全くない。
宗ちゃんのそういうところが大好き。嬉しい。今日はずっと嬉しい。
「宗ちゃん」
呼ぶ声が届く、こんな些細なことさえ。
「どうした?」
目が合うだけで。
「ありがとう」
ただ嬉しい。
宗ちゃんがやんわり口角を上げ、繋ぐ掌にさっきよりも熱が籠もった。代わりに指先で抱き締め合っていた。
なだらかな丘を登り、足を止めて見渡すと、斜面一帯が広大なパッチワークのよう。白青桃赤黄。冴えた空もよく映えたに違いないけど、暮れがかりの橙や灰色がぼやける空とのコントラストも、印象深い光景だった。
渡る風も息吹も記憶に吸い込み、しばらく見入っていたら頭の上で宗ちゃんの声が。
「そのままじっとしていろ」
花びらでもくっ付いたのかと、言われるまま。
ふと後ろから手が回ってきて、何かが首許をくすぐる。髪を掬われ、気付けば、付けてきたオープンハートとは長さの違うネックレスが胸元で煌めく。
「宗ちゃん・・・?」
誕生日はまだ先だし、プレゼントされる理由の心当たりが全くない。



