まさか琴音さんが助けてくれたなんて、思いもよらない衝撃だった。戸惑った。彼女にとってこの世から一番消えてほしい存在のはずなのに、どうして。
固まった視線に気付いた朝倉君と目が合った。憐れみと蔑みを混ぜ合わせて、薄く口角を上げる。身が竦む思いがしたわたしの肩は広くんに抱き寄せられ。・・・それだけで心細さが拭われていく。
「アンタさ、お嬢をコケにしすぎじゃね?誰のおかげでテメーの首がつながってンだかなぁ」
彼が宗ちゃんのこめかみに黒い銃口を押し当てながら、歌うみたいに嘲笑った。
「帰って、とっととヨメのキゲン取りしねーと往生できねぇな、宗吾サン?」
琴音さんは。たとえ体裁だけの結婚だと言われても、ずっと恋してきた宗ちゃんといつかは心が通い合うのを信じて、尽くしているんだろうか。
清音ちゃんが男の子だったらと、誰より胸を痛めて辛いはずなのに。・・・・・・本当はどんなひとなんだろう。初めて純粋に彼女を知りたい気がした。
「帰ったら伯父貴に伝えろ。・・・永征会の跡目が決まるまで、大人しく長生きしてくれとな」
「兄弟そろって人使いが荒ェよ」
感情を削ぎ落としたままの宗ちゃんに、肩を竦めた朝倉君。
「分かったら、その汚い手をどけて二度と顔を見せるな」
「だとさ。コウ、先に行ってな。・・・っと、園部はこれでも下に巻いとけって」
銃をワークパンツのウェスト部分に差し込んで、朝倉君が脱いだカラフルな長袖シャツを受け取った。タンクトップから覗く両腕の刺青。螺旋を描いて絡みつく蛇が彼の化身に見えた。
固まった視線に気付いた朝倉君と目が合った。憐れみと蔑みを混ぜ合わせて、薄く口角を上げる。身が竦む思いがしたわたしの肩は広くんに抱き寄せられ。・・・それだけで心細さが拭われていく。
「アンタさ、お嬢をコケにしすぎじゃね?誰のおかげでテメーの首がつながってンだかなぁ」
彼が宗ちゃんのこめかみに黒い銃口を押し当てながら、歌うみたいに嘲笑った。
「帰って、とっととヨメのキゲン取りしねーと往生できねぇな、宗吾サン?」
琴音さんは。たとえ体裁だけの結婚だと言われても、ずっと恋してきた宗ちゃんといつかは心が通い合うのを信じて、尽くしているんだろうか。
清音ちゃんが男の子だったらと、誰より胸を痛めて辛いはずなのに。・・・・・・本当はどんなひとなんだろう。初めて純粋に彼女を知りたい気がした。
「帰ったら伯父貴に伝えろ。・・・永征会の跡目が決まるまで、大人しく長生きしてくれとな」
「兄弟そろって人使いが荒ェよ」
感情を削ぎ落としたままの宗ちゃんに、肩を竦めた朝倉君。
「分かったら、その汚い手をどけて二度と顔を見せるな」
「だとさ。コウ、先に行ってな。・・・っと、園部はこれでも下に巻いとけって」
銃をワークパンツのウェスト部分に差し込んで、朝倉君が脱いだカラフルな長袖シャツを受け取った。タンクトップから覗く両腕の刺青。螺旋を描いて絡みつく蛇が彼の化身に見えた。



