ああ。
なにかが途切れる音がした。溢れる音がした。見る間に破れ目が広がり、ふたつに裂けた。
何をどう選んでも、だれかを傷付ける自分に打ちのめされる。
大地の為なら身勝手になれる自分に打ちのめされる。
宗ちゃんは疑いもしなかっただろう。
“薫なら分かってくれるな?”
あの言葉がすべてだった、きっと。
「・・・ごめ、・・・なさ・・・」
顔を上げられない。笑ってあげられない。
宗ちゃんが背負ってるものを、大地と一緒に押し上げるのが本物の愛なのかもしれない。
宗ちゃんの背中に寄り添って生きる意味は本当は、そういうことなのかもしれない。
わたしの思い描いた夢はもしかしたら。最初から、宗ちゃんが望んでた夢とは違う色をして重なり合ってたのかもしれない。
「・・・誰に謝っている、薫」
見えない刃が自分の喉元に突き付けられた気がした。低い静かな声に、悲しみのような怒りのような、炎のような氷のような気配が潜んでいた。
「広己の出まかせを真に受けるな。所詮、極道しか知らない井の中の蛙だ。お前のことは俺が一番よく知っている、・・・違うか」
オマエハ俺ノモノダ。
鎖が巻き付く。
イイ子ダ。
心臓に食い込む。
なにかが途切れる音がした。溢れる音がした。見る間に破れ目が広がり、ふたつに裂けた。
何をどう選んでも、だれかを傷付ける自分に打ちのめされる。
大地の為なら身勝手になれる自分に打ちのめされる。
宗ちゃんは疑いもしなかっただろう。
“薫なら分かってくれるな?”
あの言葉がすべてだった、きっと。
「・・・ごめ、・・・なさ・・・」
顔を上げられない。笑ってあげられない。
宗ちゃんが背負ってるものを、大地と一緒に押し上げるのが本物の愛なのかもしれない。
宗ちゃんの背中に寄り添って生きる意味は本当は、そういうことなのかもしれない。
わたしの思い描いた夢はもしかしたら。最初から、宗ちゃんが望んでた夢とは違う色をして重なり合ってたのかもしれない。
「・・・誰に謝っている、薫」
見えない刃が自分の喉元に突き付けられた気がした。低い静かな声に、悲しみのような怒りのような、炎のような氷のような気配が潜んでいた。
「広己の出まかせを真に受けるな。所詮、極道しか知らない井の中の蛙だ。お前のことは俺が一番よく知っている、・・・違うか」
オマエハ俺ノモノダ。
鎖が巻き付く。
イイ子ダ。
心臓に食い込む。



