―クリスマス編―犬系男子に癒やされる毎日




今日は、わうくんにヒミツでクリスマスプレゼントを買いに来ました。


商店街や近所のお店だとなぜかいつも会っちゃうから、今日は特別にすこし遠くにお出かけ。

ちょっぴり苦手な電車にのって、大きなショッピングモールに来ました。



「わ、わぁ〜……」



すごくひろい。

たくさんの服屋さんに、雑貨屋さん……?

こっちは本屋さんっあっちはケーキ屋さんっ


かわいい……素敵……すごい!


服屋さんで見つけた、あたたかそうなセーターを撫でると、わうくんが頭に浮かんだ。



「……んふ……触り心地にてるかも」



一人でにへらと笑っていると店員さんに見られて、……恥ずかしい。

ぺこっとおじぎをして服屋さんを出て歩く。


サイズが違ったら苦しいし、服はやめておいたほうがいいのかな……?


次にやってきたのは雑貨屋さん。


この犬さんの付箋かわいい……これだと勉強頑張れちゃう……シールもかわいいなぁ……でも、



「……わうくん……うれしいかな」



本屋さんも、ケーキ屋さんも


わうくんは……なにがほしいんだろう


どれだけ考えても浮かんでくるのは、楽しそうにはしゃぐ、わうくんの笑顔。

そういえばなにが欲しいとか……わうくんから聞いたことない……ど、



「……どうしよぅ……」



それからぐるぐるショッピングモールをまわって、いくつかこれいいかもって思ったけど、これだ!ってピンとくるものはなくて……



「……はぁ……はぁ……どうしようもうすぐしまっちゃう……」



ん……いい匂い……


優しい香りにさそわれて歩み寄る。

閉店前なのに、そのお店にはたくさんのお客さんがいた。