春風、漫ろに舞う

「本当に今日行くのか?
休んでもいいんだぞ?」


「いえ…大丈夫です、頑張ります。」


「そうか…無理はするなよ。」



車内でも、一条さんはわたしを気遣ってくれていて。
それがまた嬉しくて、少しでも良いところ見せたくて学校休みたいのに頑張るとか言っちゃった。

運転してる一条さんはかっこいいし。
しかもこの車…わたし自身、車には詳しくないけどハンドルが左ハンドルだから外車な事だけは分かる。


こんなにハイスペックな人とわたしが付き合っててもいいのかな…。



「あ、一条さん。ここで大丈夫です。」


「分かった。」



学校に近づくにつれて、どんどんうちの学校の生徒が増えてきている。

この中で、こんな高級外車から降りてきたら色々とややこしい事になりそうだし。
近くのコンビニで降ろしてもらうことにした。



「くれぐれも無理はするなよ。」


「ありがとうございます。
気をつけて帰ってください。」


「ありがとな。…また連絡する。」



わたしの唇にキスを落とすと。
一条さんの車はそのまま発車した。