春風、漫ろに舞う

「家に帰るのは風呂の為か?」


「そうですね…。」



教科書類は、学校のロッカーに全部置いてきてるから大丈夫だし。
今までは毎日重たい思いして持って帰ってきてたけど、今月からうちの学校にもロッカーが導入されてほんとよかった。



「親は良いのか?無断外泊だろ?」


「あ、大丈夫です。
父は単身赴任だし、母は昨日夜勤で居なかったので。」


「そうか。
…なら、風呂使え。
その方がゆっくり支度できるだろ。
学校までは俺が送って行ってやるしな。」


「え、そんな、申し訳ないです。
大丈夫ですよ、そんな…。」


「そんな遠慮すんな。
…お前は、俺の女だろ。」


「…!」



わたしを抱きしめてキスをすると。
一条さんは、わたしをお風呂場の方へ連れて行ってくれた。