春風、漫ろに舞う

「芽来と過ごす度に、俺がお前を守りたいと思う気持ちがどんどん強くなった。
今回のことで、特にな。」


「一条さん…。」


「俺は芽来は好きだ。愛してる。
優しい男なら、ここでお前に逃げる選択肢を与えるべきなのは分かってるが…俺はそういうタイプじゃねえからな。
……芽来、俺と付き合って欲しい。」


「一条さん…!」



どうしよう、どんな顔したらいいの?

こんな気持ち初めてで。
好きな人が出来るのも、好きな人から告白されるのも、全部初めてで。


なんて返したらいいか分からないわたしは、一条さんに自分から抱きついた。



「わたし、今なんて言うのが正解か分かりません…。
でも、でも…すごく嬉しいです。
わたしも、ずっと一条さんのこと好きだったから…。」


「芽来。」


「……!」



名前を呼ばれたかと思うと。
一条さんは、わたしに優しくキスをした。


好きな人とするキスは、甘くて。
まるで夢を見てる気分。