「…っ、ぅ……、」


「芽来?」



起きたのかと思ったが…唸っただけか。

怖い夢でも見てるのか?
あんな思いをした後じゃ無理もないな。



「…大丈夫だ、俺はここにいるからな。」



好きだと自覚した日から、俺は芽来のことをすぐに調べた。
大人びた見た目の芽来は、勝手に大学生くらいだと思っていたがまさか高校生だったとのにはさすがに驚いたが…。



「この寝顔じゃ、まだ高校生だな。」



幼さの残るあどけない寝顔が可愛くて。
起こさないように、額にキスを落とす。


早く自分のものにしたい。
俺が一心一意に思う唯一の相手。
俺はお前が思ってるより、嫉妬深い重たい男だぞ。
お前は黙って俺に愛されていればいい。
俺の隣で笑ってくれたらそれでいい。