暇だなあ。
ご飯の後片付けも、全部蒼樹がやってくれたし。
リビングの大きいソファでごろごろする。


バイト先の店長にも、今日は体調不良で休みますって伝えた。
他にやることないし…どこか、出かけようかな。



「どこかお出かけですか?」


「コンビニ。
すぐ戻るから、お留守番お願いね。」


「何買われますか?
俺が買ってきます。」


「良いよ、わたし買ってくるし。
行けたらスタジオにも寄りたいから。」



スマホと鍵だけ持って、玄関に行こうとしたら。
見たこともないような顔lをした蒼樹がわたしの腕を掴んだ。


なに?
なんでそんな怖い顔するの?


「お願いします。
行くなら俺と、行かないならこちらでお待ちください。」


「…分かった、蒼樹もついてきて。」


「申し訳ございません。」


「そんな顔しないで、行くよ。」



申し訳なさそうに、眉を垂れさせるから。
それ以上、責めれなくて。
ため息を零しつつ、蒼樹とコンビニに向かった。