「俺は、お前がいなくなったら。
真っ先に死を選ぶ。
お前が必要としない俺は、いらない。」



お前に愛されない俺は。
お前に必要とされない俺は。
生きる価値なんか、この世にいる理由すらねえんだよ。


…俺が見つけた、一心一意の女。


誰にも渡さない。
可愛い可愛い、俺の芽来。
誰よりも何よりも愛おしい。


もし、お前が。
俺以外の男を選ぶなら。選ぶ時が来るなら。
俺はお前を殺す。
そして、俺も死ぬ。
俺以外の男のものになるくらいなら、俺の手で壊してしまった方がいい。



「……なんて、な。」



こんな感情、見せる訳にはいかない。
芽来を怖がらせるだけだ。


こんなどす黒い感情、知られたくない。
悟られたくない。



「…愛してる。」



気持ちよさそうに寝ている芽来に。
今度は、唇へキスをした。


お前は知らなくていい。
俺の汚い感情なんか、知る必要が無い。
可愛い可愛い、俺だけのお姫さま。