春風、漫ろに舞う

「女子は大変だよな〜。」


「彪、髪やるから。」


「柊サンキュ!」



いいなあ、彪の衣装。
お祭り男!って感じで、大太鼓とか叩いていそうな雰囲気だから。
サラシで巻いたりしてて、かっこいいし。
なにより、涼しそう。

でもわたしの衣装、やっぱり何度見ても可愛い。
瑛から見たわたしのイメージって、こんなに可憐な感じでいいの?


メイクも仕上げて、みんなで最終調整をしていると。
時間もちょうどよく、あと少しで出番というところまで差し迫っていた。
既に楽器の搬入も済ませてある。


「煌月さん!
スタンバイお願いします!」


「分かりました。
…行こうか、みんな。」



スタッフさんが呼びに来たので。
見ていたスマホを閉じて、立ち上がる。


みんなの顔を見ると、緊張している様子だけどその中にも覚悟が垣間見えて。
わたしも腹を括らなきゃね。