春風、漫ろに舞う

「さっすが柊!
そういうとこ抜かりないね!
彪も見習いなさいよ!」


「織うるせえ〜!
でもありがとな!助かるぜ!」


「柊、ありがとう。」


「…ふん。」



みんなからの言葉に少し照れたような顔をした柊は、それを隠すように無愛想にして。
空いていたわたしの隣のパイプ椅子に腰を下ろした。



「なーに、照れてるの。」


「…巡までそんなこと言うの。」


「ごめんごめん。お金足りた?」


「お釣り返す。」


「いいよ、別に。
スポーツドリンク代もあるし、行ってきてくれたからお駄賃。」


「お駄賃って…僕、君と同い年なんだけど。」


「知ってるよ。」



ムスッとしてる柊が面白くて。
笑いながら、買ってきてくれたレタスサンドをもぐもぐ食べる。


お昼を食べ終わったら、1人でちょっと散歩でもしてこようかな。
人のことを揶揄ってるけど、わたしも少し落ち着かない感じがする。