───「でー?私の所に来たと?」
「どうやったら……100点取れますか…」
その日のお昼休み。私より何倍も勉強ができる美姫ちゃんに泣きついた。
「結城くんも手強いね〜」
少し楽しそうにして、私の頭を撫でる美姫ちゃんは何を考えているのか分からない。
「まぁ、一緒に頑張ろ」
こうやって言ってくれるから、私の味方でいてくれてるのは確かなんだけど
「ちなみに、紗蘭の得意教科って何?」
「社会…暗記系ならまだいける」
「それ強いよ」
なんで美姫ちゃんはこんなにも受け入れてくれるの!
私って幸せ者すぎる……
「とりあえず私の勉強法教えるからメモして」
「うん!」
唐揚げをつまむ手を止めて、シャーペンとノートに手を伸ばす。
そして、美姫ちゃんの話に耳を傾けた。



