先生には必死で謝って、結城くんの背中を追う。


「あの!結城くん!」


そう呼びかけると、怪訝な顔をしてこちらを振り返る結城くん。


「は?なにあんた」


「…えっと……先生が!探してます!」


ちゃんと本当のことを言ったのに、疑いの目を向けられて、なんならまた歩き出そうとするから、声をかけて必死に止める。


「俺、馴れ馴れしいのうざいってさっき…」


「そうだよね!!だから、ごめんなさい!謝る!なんでもする!」


知らなかったとはいえ、結城くんにとって嫌なことをしてしまった。


だから、頭を深く下げて、誠心誠意謝ったんだけど……


顔を上げた時の結城くんの表情は珍しい物でも見るかのように、、固まっていた。


「あのー、結城くん?」


真顔でもかっこいいってどういうこと……


って、そんな話は今してないよね!!


「えっと、あの……」