……っていってもさ…私、結城くんがどこにいるか知らないんだけど!


あ〜!手当り次第探さなきゃいけないじゃん!


HRをやってる他のクラスに迷惑がかからないように、小さな声で結城くんの名前を叫びながら廊下をかけていく。


「結城くんどこ行ったの」


いや、そもそもなんでHR前に出ていくかな!?


私がうざかったなら謝り倒すから、どっか行かないでよ〜


半泣き状態で走っていた私は、


「わ!」


角を曲がってきた先生とぶつかりそうになってしまった。


「どうした、HR中じゃないのか」


「それが、クラスメイトを1人探さないといけなくて!」


ちゃんと正当な理由があるんです!と訴えようとしたその時、奥の廊下を歩く結城くんの姿を見つけた。


「いた!」


「え?」


「失礼します!あとで呼び出しでもなんでも受けます!すみません!」