ぶわっと雪乃(ゆきの)の両目から出た暖かな涙が零れた。

「もう2度と言えねぇかと思ったけど言えたわ」
「叶えられて良かった」

 雪乃(ゆきの)は俺に抱きつく。


(そら)、ただいま」


 満面の笑みで挨拶を返した雪乃(ゆきの)は、
 俺だけの宇宙一の彼女。


 そして雪乃(ゆきの)んとこが俺の居場所。


 雪乃(ゆきの)は俺の唇を塞ぐ。

 甘くて深いキス、いつの間に覚えたんだよ?
 こんなの、溺愛せずにはいられねぇわ。


 頂点の俺の姫になった雪乃(ゆきの)はこの先もずっと、俺を眠らせてはくれない。