俺は特攻服のズボンのポケットに右手を突っ込む。 「あ、部屋の鍵ねぇ」 「え!? どこかに落としたのかな?」 「今から探しに……」 俺は特攻服のポケットを探る。 「あ、お前のはあったわ」 黒いキーケースについたゴールドのリボン付きの鍵を差し出す。 「これ……私の合鍵?」 「あぁ。雪乃(ゆきの)、開けて」 「うん」 雪乃(ゆきの)は扉の鍵穴に鍵をさして回す。 ガチャッ。 鍵が解錠されると俺は扉を開け、一人だけ中に入り、ぱたんっと扉を閉めた。 「え、宙(そら)くん!?」 俺は中から扉をゆっくりと開ける。