放課後、いつものように速川は私を校門で待っている。
犬の散歩をしている近所のおばあさんと目が合ったのか、速川はそのおばあさんに微笑み、おばあさんの目がすっかりハートになっていた。
どれだけの人をたらし込むつもりなんだか。
「速川。」
声をかければコンマ何秒の速さで振り向いた速川が私の元に歩いてきた。
「葵っ!」
さっきおばあさんに向けていた笑顔とは違う、本当に嬉しそうな笑顔を私に向ける。
この笑顔の違いに気づいたのはいつからだろうか。………多分、それに気づいた時にはもう私は速川のことを。
「速川、私達付き合おっか。」
それは、私が思っていた以上にすんなりと出た言葉だった。
犬の散歩をしている近所のおばあさんと目が合ったのか、速川はそのおばあさんに微笑み、おばあさんの目がすっかりハートになっていた。
どれだけの人をたらし込むつもりなんだか。
「速川。」
声をかければコンマ何秒の速さで振り向いた速川が私の元に歩いてきた。
「葵っ!」
さっきおばあさんに向けていた笑顔とは違う、本当に嬉しそうな笑顔を私に向ける。
この笑顔の違いに気づいたのはいつからだろうか。………多分、それに気づいた時にはもう私は速川のことを。
「速川、私達付き合おっか。」
それは、私が思っていた以上にすんなりと出た言葉だった。



