遂に遂に待ちに待ってはいない…けど七海学園体育祭がやってきました。

今日はいつも私たちの評価をしてくださっている社員の皆さんが多く集まっている。そのため大きな評価がはいる大事な行事なのだ。

｢歩。今回は何を目標にしてる？｣

｢…………｣

呆気なくスルーされてしまった。

｢はぁ。｣

大きなため息をついてグラウンドにむかった。
体育祭も何事もなく？進みクラスリレーが終わった。

うちのクラスはよくも悪くもない結果で地味にリレーを終えた。

｢次の競技｢騎士と姫｣の準備をして下さーい。｣
係の人の声がかかった。

騎士と姫(ナイトとプリンセス)。

パートナーで、片方が頭に紙風船をつけ、もう片方が剣で姫を守りつつ敵の風船を割っていくゲームだ。

このゲームも割とすんなり歩は受け入れた。

こんなこと言わなくてもいいけど……。恥ずかしながらも歩に一言。

｢歩！今だけは私はプリンセスだから歩がナイトになって私のことを守ってよね。｣

歩の顔が一瞬強ばった。がまたポーカーフェイスに戻る。

騎士と姫はそこそこのところまで残ったが宇貝＆星出ペアにあっさり負けてしまった。

そこからも色んな種目があったし、借人競走のお題が好きな人で嫌そうな顔をしながら私のほうに向かってきたとかあったけどそんなことより歩の様子がいつもと違うように感じてならなかった。

……なんだか騎士と姫のときからずっと目も合わせないし上の空みたいな……。

勘違いかな……そんな風に考えながらも体育祭は無事に終わった。