それから長い期間が過ぎた。

歩とは色んなゲームに挑戦したりして歩のことについて結構しれたと思う。

最初にした風船を割るゲーム。歩とんでもなく嫌そうな顔をしたが受け入れゲームをしてくれた。少しは歩も変わったのかななんて思った。

でてきた内容は趣味だった。

「俺の趣味はギターすること。以上。」

そういって消えてしまった。

デート遠足をした時も嫌々ながら手を繋いでくれたし……。

気づいたのは歩は悪いやつではないこと。そして実は頭がいいこと。

影ではあるが人に気遣いがができることもわかった。それと女の子は避けてるみたいだ。

……相変わらず歩は私に優しくないし無理をしてでも話さないと自分からなんて話してくれない。

そんなこともあって少しは歩のことがつかめてきた気がする。

色んなゲームを乗り越えてきた私たちに遂に体育祭が近づいてきた。


私はこの体育祭で歩の心情が大きく変わる転機になるなんて思ってもいなかった。