今日千鶴に好きだと伝えた。きっと千鶴も急に態度が変わった俺に不信感を持っていたんだと思う。だから千鶴の言葉を遮って俺が告白した。

「どうして?」って聞かれたときはドキッとした。まさか「小さい頃の初恋の相手です。」なんて軽く言えないし信じてもらえない。

千鶴は困惑していた。明らかに。だから初恋のこと、昔に出会ったことはまだ言わない方がいいと思った。

その後俺は今更恥ずかしくなって部屋を出た。頭を冷やしたあとは「優しい歩」でいた。

千鶴……明らかに困ってたな……。言わない方が良かったかな。

そんな考えが頭をよぎったがもう言ってしまったことは変えられない。しっかり向き合って初恋のことも伝えて千鶴に運命の人だと認めてもらえるようになろう。

俺が欲しいものはひとつ。たった些細なことで彼女に見覚えを感じ初恋の相手だとわかったんだ。

今では昔と少し変わったサバサバした性格も大好きだ。それくらい千鶴に溺れている。

千鶴。好きだよ。俺が欲しいのは千鶴だけだ。