「瑞穂、瑞穂」
耳に馴染んだ声を手繰って瞼を開くと、視界にぼんやりと斗真さんの顔が映った。
「斗真さん……」
「酔っているのか?」
私に触れた大きな手が、火照った頬を心地よく冷やす。
今何時だろう。
外は真っ暗だから、まだ夜が明けてはいないようだ。
……帰ってきてくれたんだ。
「斗真さん…おかえりなさい」
呂律がうまく回らないし、頭もぼーっとする。
「遅くなって悪かった。だが瑞穂、これは飲み過ぎじゃないか?アルコールは弱いから飲まないと言っていただろ」
斗真さんの視線がテーブルに向く。
途中から記憶がないけど、ワインのボトルは丸々一本空けたようだ。
「とりあえずベッドに運ぶぞ」
体が持ち上がり、クラっと目がまわる。
あったかいな。
斗真さんの胸に顔をくっつけ、頬ずりをする。
これは夢なのかな。
あまりにも斗真さんに会いたくて、夢にまで見てしまったのかもしれない。
ふかふかのベッドにゆっくりと降ろされ、温もりがはがれる。
「待ってろ。水を持ってくる」
「……いや!」
思わず声をあげると、振り返った斗真さんは丸い目をしている。
「ここにいて、斗真さん…」
呂律が回らない声が潤む。
耳に馴染んだ声を手繰って瞼を開くと、視界にぼんやりと斗真さんの顔が映った。
「斗真さん……」
「酔っているのか?」
私に触れた大きな手が、火照った頬を心地よく冷やす。
今何時だろう。
外は真っ暗だから、まだ夜が明けてはいないようだ。
……帰ってきてくれたんだ。
「斗真さん…おかえりなさい」
呂律がうまく回らないし、頭もぼーっとする。
「遅くなって悪かった。だが瑞穂、これは飲み過ぎじゃないか?アルコールは弱いから飲まないと言っていただろ」
斗真さんの視線がテーブルに向く。
途中から記憶がないけど、ワインのボトルは丸々一本空けたようだ。
「とりあえずベッドに運ぶぞ」
体が持ち上がり、クラっと目がまわる。
あったかいな。
斗真さんの胸に顔をくっつけ、頬ずりをする。
これは夢なのかな。
あまりにも斗真さんに会いたくて、夢にまで見てしまったのかもしれない。
ふかふかのベッドにゆっくりと降ろされ、温もりがはがれる。
「待ってろ。水を持ってくる」
「……いや!」
思わず声をあげると、振り返った斗真さんは丸い目をしている。
「ここにいて、斗真さん…」
呂律が回らない声が潤む。



