2年で離婚予定の妻ですが、旦那様が永久溺愛で逃がしてくれません

上階にとってあった部屋に入ると斗真さんは私をベッドにおろし、かがんで額に手をあてた。

斗真さんの手は冷たくて気持ちいい。私、熱があるのかな。

彼は眉を寄せて深いため息をつく。

「やっぱり連れてこなきゃよかった」

ボソッと呟いた言葉に、ズキンと胸が痛む。

大事なパーティーなのに、妻としての役目もうまく果たせず迷惑をかけてしまうなんて、斗真さんに呆れられても当然だ。

「ごめんなさ―――」

「悪かった。さっき調子が悪そうに見えたのに、パーティーに連れ出してしまって」

私が謝るより先に、斗真さんが頭を下げる。

「さっきって……」

控え室でのことを言っているんだろうか。

斗真さんが手を伸ばしたのは、もしかして私の額に手を当てようとしたのかな。

「瑞穂に無理をさせるなんて、夫として最低だ。もっと気をつけてみてやるべきだったのに」

斗真さんは自分を咎めるように苦しげに目を伏せる。