「ごめんなさい、朝食の用意をしていなくて」
「いや、朝はコーヒーだけでじゅうぶんだから」
慌てて謝ったけど、斗真さんは気にしていない様子だ。
「瑞穂、昨夜のハンバーグおいしかった」
「えっ食べてくれたんですか?」
「せっかく作ってくれたのに、昨夜は遅くなってすまなかった。今夜からはもう俺の分は作らなくていい」
視線も合わせず抑揚のない声で言う斗真さんに、ショックで言葉が出てこない。
「仕事が忙しい日は、会社の近くに借りているマンションに帰る。瑞穂も仕事をしているんだから、家事は最低限でいい。必要ならハウスキーパーを雇うぞ」
「いえ、ハウスキーパーだなんて……私、自分でやりますから」
諦めのようなものを感じつつ、斗真さんはこっちを見てはいないのに、無理やり笑みを作る。
だけど、一緒に暮らすことすら叶わないなんて、私たちは本当に紙の上の夫婦でしかないんだと思い知らされる。
「いや、朝はコーヒーだけでじゅうぶんだから」
慌てて謝ったけど、斗真さんは気にしていない様子だ。
「瑞穂、昨夜のハンバーグおいしかった」
「えっ食べてくれたんですか?」
「せっかく作ってくれたのに、昨夜は遅くなってすまなかった。今夜からはもう俺の分は作らなくていい」
視線も合わせず抑揚のない声で言う斗真さんに、ショックで言葉が出てこない。
「仕事が忙しい日は、会社の近くに借りているマンションに帰る。瑞穂も仕事をしているんだから、家事は最低限でいい。必要ならハウスキーパーを雇うぞ」
「いえ、ハウスキーパーだなんて……私、自分でやりますから」
諦めのようなものを感じつつ、斗真さんはこっちを見てはいないのに、無理やり笑みを作る。
だけど、一緒に暮らすことすら叶わないなんて、私たちは本当に紙の上の夫婦でしかないんだと思い知らされる。



