2年で離婚予定の妻ですが、旦那様が永久溺愛で逃がしてくれません

「ごめんなさい、朝食の用意をしていなくて」

「いや、朝はコーヒーだけでじゅうぶんだから」

慌てて謝ったけど、斗真さんは気にしていない様子だ。

「瑞穂、昨夜のハンバーグおいしかった」

「えっ食べてくれたんですか?」

「せっかく作ってくれたのに、昨夜は遅くなってすまなかった。今夜からはもう俺の分は作らなくていい」

視線も合わせず抑揚のない声で言う斗真さんに、ショックで言葉が出てこない。

「仕事が忙しい日は、会社の近くに借りているマンションに帰る。瑞穂も仕事をしているんだから、家事は最低限でいい。必要ならハウスキーパーを雇うぞ」

「いえ、ハウスキーパーだなんて……私、自分でやりますから」

諦めのようなものを感じつつ、斗真さんはこっちを見てはいないのに、無理やり笑みを作る。

だけど、一緒に暮らすことすら叶わないなんて、私たちは本当に紙の上の夫婦でしかないんだと思い知らされる。