「ねえ瑞穂ちゃん」
幸斗さんがくるっと振り返る。
「兄貴のことよろしくね。無愛想でわかりずらいところもある人だけど、支えてやって」
やわらかく微笑む幸斗さんに、ほっこりした気持ちになる。
私は一人っ子だから、こんなふうに兄弟愛を感じられるのは羨ましい。
「お兄さん思いでやさしいんですね」
「いや、そういうんじゃないよ」
幸斗さんはくつくつと苦笑いをした。
「俺、兄貴に会社のこと全部押し付けて、自分の好きなことばっかりやってるからさ。一応申し訳なさがあるんだよ」
「そうなんですか……」
斗真さんからは『あいつは経営陣に加わるのを昔から嫌がっていたんだ』と聞いた。
確かに、幸斗さんは自由奔放な印象があるし、これだけセンスがいいんだから現場で活躍するほうが向いているのかもしれない。
「それに、兄貴には大きな恩もあるんだ。だから何か困ったことがあったら言ってね」
大きな恩ってなんだろう?
少し気になったけど、追及せずに「はい」と返事をした。
幸斗さんがくるっと振り返る。
「兄貴のことよろしくね。無愛想でわかりずらいところもある人だけど、支えてやって」
やわらかく微笑む幸斗さんに、ほっこりした気持ちになる。
私は一人っ子だから、こんなふうに兄弟愛を感じられるのは羨ましい。
「お兄さん思いでやさしいんですね」
「いや、そういうんじゃないよ」
幸斗さんはくつくつと苦笑いをした。
「俺、兄貴に会社のこと全部押し付けて、自分の好きなことばっかりやってるからさ。一応申し訳なさがあるんだよ」
「そうなんですか……」
斗真さんからは『あいつは経営陣に加わるのを昔から嫌がっていたんだ』と聞いた。
確かに、幸斗さんは自由奔放な印象があるし、これだけセンスがいいんだから現場で活躍するほうが向いているのかもしれない。
「それに、兄貴には大きな恩もあるんだ。だから何か困ったことがあったら言ってね」
大きな恩ってなんだろう?
少し気になったけど、追及せずに「はい」と返事をした。



