2年で離婚予定の妻ですが、旦那様が永久溺愛で逃がしてくれません

斗真さんから『いつでもいいから婚姻届を出してきてほしい』と言われていたから、一週間後の仕事が休みの日に区役所へ向かうことにした。

結納の時に、夫の欄を記入した婚姻届を斗真さんから渡されていたのだ。

入籍はもっと遅くなるものだと思っていたけど、書類さえ揃えばいつ出しても同じことなのだろう。

どうせ思い入れがある記念日になるわけでもないのだ。

マスターには前日に結婚の報告をしたけど、『瑞穂ちゃん、恋人がいたのか。知らなかったなあ』と目を丸くして驚いていた。

今まで恋人がいたことは一度もないし、この結婚も恋人という関係をすっ飛ばしての結婚なのだとは言えるはずもなく空笑いを返した。

経緯を知っている亜矢はマスターの隣で納得のいかない顔をしていたけど、状況を変えようがないことはわかっている。

諦めたように『おめでとう。何かあったらいつでも相談に乗るからね』と言ってくれた。