世界を救うために奮闘するお話

それも、時代と共に適合者が減っていった。
100年前まではアルクの血が入っていれば
ほぼ全員が適合していたのに

ルシウスの親世代では、皇帝(父)と
その双子の弟(現、マーズ公爵でルシウスの叔父)皇帝の従兄弟の3名。

子世代では叔父の娘のアイラと
ルシウスだけであった。

ちなみにアイラはルシウスよりも8才上で
ルシウスの兄ルキアスは7才上であったため
リコットの従姉妹リアムが留学時に覚醒させた。

リコットが能力覚醒に携わったのは
ルシウスとルーシアの2名だった。

ルキアスとルーシアもルシウスと同じ
青い髪色の黒い瞳の美貌の持ち主だ。

ルキアスは能力覚醒しない事がわかると、騎士としての訓練の他に帝王学を学び、リコットが留学していた頃にはすでに皇太子として忙しなく働いていた。とても忙しくあまり接点はなかったが、同じ王宮内にいたので、度々顔を合わせてはいた。

ルシウスはリコットが覚醒させ
ほぼ2年間毎日顔を合わせていた。

末妹のルーシアも能力は覚醒せずとも
軍師と騎士のアルク家の血を引くだけあり
叡智に優れとんでもない剣豪だった。
リコットとは年齢が1才差ということもあり
今でも姉のような親友とも言える間柄。

まぁ、簡単に言うとリコットにとって
3人は第2の兄や姉のような存在であった。