世界を救うために奮闘するお話

少しの間、沈黙が流れ

殿下がパッとわたくしを離したので

バシッと姿勢を正すと
片膝をついて
片手を胸に起き
頭を下げる

「見苦しい姿をお見せして
大変失礼を致しました、殿下」

続いてお兄様も私の隣で
同じ姿勢を取ると

「殿下。大変失礼を致しました。
愚妹がこのような態度を取るのは
全て兄である私の責任です。
この兄に免じてどうか御慈悲を。」

「よい。年頃の娘が毎日勉強ばかり
では息も詰まる。表を上げ楽にせよ」

わたくしが顔を上げると
ニャっと笑みを
見せるルシウス殿下。

その顔を見て
わたくしはにんまりと笑うと

ルシウス殿下こと
ルシウスお兄様の胸に再度飛び込んだ。

「ルシウスお兄様!!
来てくださったのですね!!」