すると、間もなく
ピンクの髪色に腰まであるフワフワの
ロングヘアーに、身体の線がクッキリとわかる
黒と赤のロングドレスに身を包み、妖艶の出立ちの女性が姿を現した。下半身には大きなスリットが入っていて、胸は溢れそうなほど強調されていた。

その姿を見たリコットは昨夜の話が頭に入ってきた。

ピンク色のロングヘアの
官能的な身体付きの娘……
この人って、、、、

思わず、ルーシアとメイファンに視線をやると
3人で目を合わせると、表情を取り繕いながら
より一層警戒した。


その娘がルキアスの前に出て
ルキアスの顔を見て、パーッと顔を赤らめて
ニッコリすると。

「皇太子殿下ルキアス様にお目にかかります。
わたくし、ピーチパティ・ブライトと
申します。」
と、淑女の礼をした。

「うむ、表を上げよ、今宵は招待感謝致す。
もう下がって良いぞ。年頃の娘が余のようなのを相手していたら、せっかくの宴が台無しに
なってしまうぞ、ブライトよ。」
と、ルキアスがピーチパティを尻目にして
ブライトを軽く嗜める。

すると、何を思ったのか
ブライトの娘ピーチパティが
ルキアスの片腕に腕を回すと

「そんな事言わないでくださいませ。
わたくしは、殿下みたいな大人の男性が好きでございます。」と、胸を擦り付けて
ルキアスの腕に腕を絡めて擦り寄る。

すると、少し立って
ルキアスがよろめいて頭を抱える。

なんだこれはっ、、!!
おかしいぞ?
何が起こっているのだっ?!
首が熱い!!
頭がガンガンする…
目が回る、、、。

ルキアスは一気に顔面蒼白となり
膝をついて頭を抱えた。

それを見てすぐさま、リアムが駆け寄っていき
ピーチパティとは逆の腕を支えて

「殿下?!どうなされましたかっ?!」
と、ルキアスの身体を支えた。