夜会会場の裏手に到着した一行は
表側に周り、会場入りをする。

すると、受付けで従者に厳しい顔で止められ
「失礼ですが、招待客リストに含まれておられない方がおります。本日の夜会はリストに名前の無いお方は入場をご遠慮願います。」と
入り口の前に立ちはだかった。

すると、すかさずルキアスが
睨みをきかすと

「余の連れの者であるぞ。
何がいけないのか申せ。
主催側にはきちんと
申し入れしてあるはずだが?」と
威厳のある声で制す。

「そのようは話は仰せつかっておりません。
お通しできません」と
皇太子相手にただの従者が
強気に言い返して来たのである。