「こんな朝早くからどこに行ってたんだ?」


ロウの手当てをしながら問いかける


「えっと…はしってた」


朝の日課なのだろうか?


「毎日走ってるのか?」


「たまに、あさはくうきが、ちょっとだけきれいだから」


ロウはなんだか嬉しそうに見えた


よっぽど朝が好きなのだろう


「走りに行くのはいいけど、一言言ってくれよ?すげぇ心配したんだから」


「しんぱい?ぼくのことが?」


何故自分のことを心配するの?みたいな、目をしてくる


「当たり前だろ?友達なんだから」


「ともだち…」


ロウは幸せそうに笑った


まるで初めて友達ができたやつみたいだった