「ただいま〜」


「おかえり〜」


リビングから母の声がする


ロウを早く紹介しなきゃ


「そんなとこでなにしてんだ?入れよ」


ロウは何故か家に入ろうとしなかった


「はいっていいの?」


「いいに決まってんだろ?」


家の中に入ったロウは、ソワソワしていた


キッチンでは母が忙しそうにしている


「ごめんね〜まだご飯できてないの、、、誰?その子」


「ロウだよ、途中で変なのに絡まれてさ、そんとき助けてくれたの」


「変なのって、大丈夫なの?怪我してない?」


母が俺駆け寄り体を見回す


少し過保護だがいい母親だ


「俺は大丈夫だけどロウが…」


「本当、ボロボロじゃない!ロウ君?大丈夫なの?」


ロウは少し怖がっていた


そりゃぁ急に知らない人が寄ってきたら俺だってビビる


「これ、ずっとまえのきず、いたくない」


「そう?それならいいんだけど…あ、手当はさせてね?その前にお風呂入ってきなさい」


俺はロウを風呂まで案内した


「これ着替えな、俺の服だけど我慢しろよ、なんかあったら呼べよ〜」


風呂場から出ようとした時、手を引っ張られた


「あの!」


「おっと…どうした?」


「おふろ…わかんない…」