「あら、子犬?かわいそうに、跳ねられたのね」


少年の後ろから女の人がきた


「母さんこの子飼っていい?」


「ん〜パパに聞いてみないとわからないわね〜」


なんでもいいから僕を助けt………


母さんの匂いだ


すぐそこまできてる


「でも獣医さんには連れて行ってあげようね」


「うん」


少年が僕を持ち上げた


僕は抵抗する力も残っていなかった


ガァァァルゥゥゥ


母さんだ!!


母さんは走り出し、僕を抱えていた少年を引っ掻いた


「うわっ!」


少年は僕を落とし、女の人の方へ走って逃げた


ク~ン(まって母さん!この人たちは悪くないんだ!!


ヴゥゥゥ(だまりなさい、人間は危険なの


「蓮!行くわよ!!」


「あ!犬!」


女の人は少年の手をひき逃げていった


「あの、母さん…僕」


「帰るわよ」


母さんは僕の首を咥えて歩き出した