リーズはキャシーと、そしてビルの顔を見ると頬を一筋の雫が伝う。

「リーズ?!」
「あ、なんだか安心してしまったのでしょうか。久々に泣いてしまったようです」


 騎士の、ニコラの妻であるためにはどうすればいいのか、彼女はこれから少しずつ向き合っていく──