切っても切れない関係

でも、そんな事は無かった。
紅葉も俺と同じ、普通の小学2年生の
小さな女の子だった。


それから暫くの間
紅葉は1人で外出が出来なくなり
心と身体に一生消えない傷がついた。


その時俺は紅葉を守れるのは
俺だけだと思った。


優しくてお人好しな紅葉が
どういう考えに行き着くかなんて
先の事なんか考えてなかったし
頭ん中もガキだったから。


昔から俺にとって
紅葉は大切な存在だったけど
女とか男とか関係ない、紅葉は紅葉。
幼なじみでかけがえのない親友だった。


非力では自分の事すら守れない事を
痛感したから、とにかく身体を鍛えた。


親友を守るためにも…


強い男にならないとって。


だけど


そのハズだったのに