私が昼食を食べ終えて玄関に向かうと既にねるまと透李が出かける準備を整えて待っていた。
「またせたな。行くぞ」
そう声をかけると透李は無反応、ねるまはニコッと笑って大きく頷いた。
私はチトセが開いた玄関から一歩踏み出した。
いつもどおり、市場に向かおうと身体を右にむけた。
「緋女様。違います。そこは左です」
「……ちょっとチトセを試しただけだ」
「そうでしたか、気づけて何よりで御座います」
「い、行くぞ」
「緋女様、そこは直進です」
「それくらいわかる!」
私がそういうと透李が静かに笑う声が聞こえた。
……果たして私はちゃんと市場に辿り着けるのだろうか。
「またせたな。行くぞ」
そう声をかけると透李は無反応、ねるまはニコッと笑って大きく頷いた。
私はチトセが開いた玄関から一歩踏み出した。
いつもどおり、市場に向かおうと身体を右にむけた。
「緋女様。違います。そこは左です」
「……ちょっとチトセを試しただけだ」
「そうでしたか、気づけて何よりで御座います」
「い、行くぞ」
「緋女様、そこは直進です」
「それくらいわかる!」
私がそういうと透李が静かに笑う声が聞こえた。
……果たして私はちゃんと市場に辿り着けるのだろうか。



