でも、父は弟の方を大事にする。

弟と私は怪我をして帰ってきた時、私の方が酷い怪我だったのに、父は弟の方を心配して、私なんていないかのように弟を心配した。

唯一、母だけが私の味方だった。
母は、父に与えられなかった愛の分、弟より愛してくれてる。

これは贔屓だって父はよく言ってた。
でも、それは父の方だと思った。

だから母は言った、『貴方こそひいきをしているのではないですか』と、でも、父は聞く耳を持たず、『あの子が母に差別されてる、と相談してきた!あの子を愛するんだ!なぜあいつばかり愛す!ちゃんとあの子を大切にしろ!』と、あの子、とは弟のこと。あの子、と可愛く言うのに対して、私のことはあいつ、と乱暴な言い方をする。