考えてみたら、泰雅は初めてだった純玲をひとりホテルに置いて帰るような人ではない。
きっと仕事が入って一度ホテルを出たが純玲の為に戻って来てくれたのだ。顔を合わせたくないから帰ったのだろうと思ってしまった自分が情けない。
「お仕事だったんですよね? わざわざすみません。私のことは大丈夫ですから……」
「仕事というか、いろいろ手配してきたんだ」
「手配、ですか?」
首を傾げる純玲に泰雅は鞄から一枚の書類を差し出す。
「……これ、何ですか?」
受け取った純玲は手元の書類に記載された内容に限界まで目を見開く。
「見ての通り婚姻届け」
「わ、わかってますけど、なんで証人欄にお父さんの名前が書かれているんですか!?」
その婚姻届けの夫になる人の欄には泰雅の氏名が記入済み。しかし驚いたのは証人欄に“小野寺道隆”と父の名前が父の筆跡で記入されていることだ。
それだけではない、もう片方には“白石昌宗”という名前が記入されていて、あとは妻側に記入押印をすればいいだけになっている。
「朝一でご実家にうかがって『純玲さんを下さい』と頭を下げて来た」
きっと仕事が入って一度ホテルを出たが純玲の為に戻って来てくれたのだ。顔を合わせたくないから帰ったのだろうと思ってしまった自分が情けない。
「お仕事だったんですよね? わざわざすみません。私のことは大丈夫ですから……」
「仕事というか、いろいろ手配してきたんだ」
「手配、ですか?」
首を傾げる純玲に泰雅は鞄から一枚の書類を差し出す。
「……これ、何ですか?」
受け取った純玲は手元の書類に記載された内容に限界まで目を見開く。
「見ての通り婚姻届け」
「わ、わかってますけど、なんで証人欄にお父さんの名前が書かれているんですか!?」
その婚姻届けの夫になる人の欄には泰雅の氏名が記入済み。しかし驚いたのは証人欄に“小野寺道隆”と父の名前が父の筆跡で記入されていることだ。
それだけではない、もう片方には“白石昌宗”という名前が記入されていて、あとは妻側に記入押印をすればいいだけになっている。
「朝一でご実家にうかがって『純玲さんを下さい』と頭を下げて来た」



