離婚予定の契約妻ですが、クールな御曹司に溺愛されて極甘懐妊しました

 頬を染め潤んだ瞳で泰雅を見る純玲の手を彼は引き、やや強引に自分の横に座らせたと思うと大きな掌を頬に添え、唇を重ねてきた。

「ん……」
 優しく重なっていた唇は一度離れると頬や目元に押し付けられていく。

「嫌じゃなかったか?」
 泰雅は純玲の眉間に唇を当てながら、低い声で聞いてくる。

 きっと『キスに拒否感があった』という話をしたから、気遣ってくれているのだろう。

「はい……すごいドキドキするけど、全然、嫌じゃない、です」
 純玲は素直に答えた。心地よさはあっても、嫌な気持ちにはまったくならない。肇との違いに驚くくらいだ。

 彼は「そうか」と言うと再び唇を重ねてきた。
 上唇、下唇をそれぞれ優しく挟むようにしていた泰雅はやがて唇全体を覆いかぶせてくる。
 徐々に純玲の思考は甘く蕩かされていく。

(やっぱり、先生とのキス――気持ちいい)

 ほっとして唇が緩む。それを待っていたかのように彼の舌が純玲の口の中に侵入して来た。

「は、ふう……ん……!」