(初恋の男性に初めても貰ってもらえるのならいいじゃない)
泰雅は手にもっていた鞄とスーツの上着をソファーの上に置くと、ネクタイの結び目に手を入れてしゅるりと外し、上着の上に重ねた。純玲はその仕草をぼんやりと見つめる。
ワイシャツの首元のボタンを1つ2つと開けながら彼は明かりの落ちた奥のベッドルームに進む。キングサイズと思われる大きなベッドに腰かけ、純玲を呼んだ。
「おいで」
彼の声に操られるように純玲はベッドに座る彼の前に立った。泰雅は純玲の両手を下から添えるようにそっと持ち上げ握り、見上げながら言う。
「怖い?」
「……怖くは、ないです」
しいて言えば、この夜を超えてしまったら先生と生徒という穏やかな関係が終わってしまうことが寂しかった。
だからといってこれを機に恋人になりたいなどと、おこがましいことは考えていない。
(白石先生は傷ついた私を慰めようとしているだけなのはわかってる。ずるいけれど、それに甘えさせてください)
何より、レストランの個室で泰雅の唇が自分の手首に触れた瞬間、甘い感覚が身体を走り、この人に身を任せてしまいたいと思ってしまったのだ。
泰雅は手にもっていた鞄とスーツの上着をソファーの上に置くと、ネクタイの結び目に手を入れてしゅるりと外し、上着の上に重ねた。純玲はその仕草をぼんやりと見つめる。
ワイシャツの首元のボタンを1つ2つと開けながら彼は明かりの落ちた奥のベッドルームに進む。キングサイズと思われる大きなベッドに腰かけ、純玲を呼んだ。
「おいで」
彼の声に操られるように純玲はベッドに座る彼の前に立った。泰雅は純玲の両手を下から添えるようにそっと持ち上げ握り、見上げながら言う。
「怖い?」
「……怖くは、ないです」
しいて言えば、この夜を超えてしまったら先生と生徒という穏やかな関係が終わってしまうことが寂しかった。
だからといってこれを機に恋人になりたいなどと、おこがましいことは考えていない。
(白石先生は傷ついた私を慰めようとしているだけなのはわかってる。ずるいけれど、それに甘えさせてください)
何より、レストランの個室で泰雅の唇が自分の手首に触れた瞬間、甘い感覚が身体を走り、この人に身を任せてしまいたいと思ってしまったのだ。



