離婚予定の契約妻ですが、クールな御曹司に溺愛されて極甘懐妊しました

 泰雅はテーブルに置いたままになっていた小箱からブレスレットを取り出すと、純玲の細い手首に通し、器用に留め金を止めた。そのとき少しだけ彼の熱い指先が手首に触れ、思わずドキリとする。

 ひんやりと吸い付くような感覚と共に純玲の手首が華奢なチェーンで彩られた。

「ありがとう、ございます」
 落ち込む自分をこうして慰めてくれているのだろう。彼の気持ちが嬉しい。

(本当に綺麗。結局貰っちゃったけど、一生大切にしよう)
 純玲は頬を赤く染めながら、手を引き戻そうとしたが手首が泰雅の大きな掌に掴まれて動かせない。逆に彼の顔の方に引きよせられいく。

(……え?)
 純玲は唖然としながら目の前の泰雅を見る。彼も自分を見つめていた。

 手首を掴む彼の掌も視線も、熱が籠っている。

「同意してもらえるなら今夜はこのまま俺と過ごしてほしい――君がどれだけ女性として魅力的なのか俺が証明するから」

 そう言うと泰雅は純玲を見つめたまま、ブレスレットが飾られた手首の内側に唇を寄せた。