昔から自分はそこそこ打たれ強い性格だと思っていたが、結婚まで考えた男性に裏切られ、ここまで軽んじられるとさすがに堪える。
「彼にコロッと騙された私がいけないのかもしれないですけど……」
「……もう少し、飲むか?」
気を使ってくれているのだろう。泰雅はテーブルに残っていた冷酒を注いでくる。
ありがたく口に運ぶが、最初は美味しいと思った酒が今は苦く感じた。
その時純玲はやっかいな問題を思い出してしまう。
「お父さんたちにどう説明しようかなぁ、結婚相手に会わせるって言っちゃってて」
「連れていく予定だったのか」
「そうなんです。そりゃあ楽しみにしてたんです」
昔から両親には『好きになった人と結婚して幸せになって欲しい』と言われ続けてきた。
特に母の思い入れは特に強く、4年前に交通事故で大けがをした時も『すーちゃんの花嫁姿を見るまでは元気でいたい』とリハビリに励んだくらいだった。
結婚するから相手に会って欲しい、と連絡した時は手放しで喜び、早く連れてこいと催促されていた。
別れたと言ったらかなりがっかりするだろう。
「私も両親を安心させたいから早く結婚したかったんです。馬鹿ですよねぇ、付き合って半年もたたない相手にプロポーズされたって浮かれて、結局従姉妹に取られたって……」
「彼にコロッと騙された私がいけないのかもしれないですけど……」
「……もう少し、飲むか?」
気を使ってくれているのだろう。泰雅はテーブルに残っていた冷酒を注いでくる。
ありがたく口に運ぶが、最初は美味しいと思った酒が今は苦く感じた。
その時純玲はやっかいな問題を思い出してしまう。
「お父さんたちにどう説明しようかなぁ、結婚相手に会わせるって言っちゃってて」
「連れていく予定だったのか」
「そうなんです。そりゃあ楽しみにしてたんです」
昔から両親には『好きになった人と結婚して幸せになって欲しい』と言われ続けてきた。
特に母の思い入れは特に強く、4年前に交通事故で大けがをした時も『すーちゃんの花嫁姿を見るまでは元気でいたい』とリハビリに励んだくらいだった。
結婚するから相手に会って欲しい、と連絡した時は手放しで喜び、早く連れてこいと催促されていた。
別れたと言ったらかなりがっかりするだろう。
「私も両親を安心させたいから早く結婚したかったんです。馬鹿ですよねぇ、付き合って半年もたたない相手にプロポーズされたって浮かれて、結局従姉妹に取られたって……」



