「いやいや、録音はさすがに」
つい突っ込んでしまうが、泰雅の表情は冷静そのもので冗談ではないようだ。
(でも……確かに早く決着をつけた方がいいかもしれない)
勇気はいるけれど、肇から別れを切り出されるのを待つより、自分で終わらせた方がいいと思えた。
「俺がついてるから。ただ事実と意思を伝えて」
「……はい」
確かに弁護士がそばにいてくれる安心感はすごい。
泰雅に背中を押してもらった純玲は意を決してスマートフォンを取り出すと通話履歴から肇の名前をタップした。5コール目で繋がる。
『――純玲? 今日も忙しくて。あまり話せないんだ』
事実を知ったからか、声色が面倒そうに聞こえた。仕事中だという電話の向こうは喧騒の中にいるような賑やかさだ。とても会社にいるとは思えない
(何で、今までこの人の嘘に気付けなかったのかな)
やるせない感情は押し殺し、純玲は単刀直入に言う。
「肇さん、瑠美ちゃん……私の従姉妹とお付き合いしているの?」
一瞬息を呑む気配があった。きっと今の今まで純玲が知る訳がないと思っていたのだろう。
『……だれかに聞いたのか?』
「昨日、会議室の備品置き場でふたりを見たし、話も聞いたの」
『うわ、あれ見られたのか……まあ、ちょうど良かったか。そう、瑠美と付き合ってる』
つい突っ込んでしまうが、泰雅の表情は冷静そのもので冗談ではないようだ。
(でも……確かに早く決着をつけた方がいいかもしれない)
勇気はいるけれど、肇から別れを切り出されるのを待つより、自分で終わらせた方がいいと思えた。
「俺がついてるから。ただ事実と意思を伝えて」
「……はい」
確かに弁護士がそばにいてくれる安心感はすごい。
泰雅に背中を押してもらった純玲は意を決してスマートフォンを取り出すと通話履歴から肇の名前をタップした。5コール目で繋がる。
『――純玲? 今日も忙しくて。あまり話せないんだ』
事実を知ったからか、声色が面倒そうに聞こえた。仕事中だという電話の向こうは喧騒の中にいるような賑やかさだ。とても会社にいるとは思えない
(何で、今までこの人の嘘に気付けなかったのかな)
やるせない感情は押し殺し、純玲は単刀直入に言う。
「肇さん、瑠美ちゃん……私の従姉妹とお付き合いしているの?」
一瞬息を呑む気配があった。きっと今の今まで純玲が知る訳がないと思っていたのだろう。
『……だれかに聞いたのか?』
「昨日、会議室の備品置き場でふたりを見たし、話も聞いたの」
『うわ、あれ見られたのか……まあ、ちょうど良かったか。そう、瑠美と付き合ってる』



